「頼むよ飛鳥俺と約束した事を教えてほしい。」




真ちゃんが私の手を取る。



「ごめん真ちゃん、あの約束は私にとっては大切なものなのね。私はいつまでも気長に待つから思い出してほしい。直ぐにじゃなくていいから、真ちゃんが自然と思い出す日が来るのを待ってる。」




真ちゃんは何かを考えているようだった。




「分かったよ、でも飛鳥は俺にとって大切な人のように感じるんだ。飛鳥といると気持ちが落ち着く。須美香といるような威圧感はない。」




嬉しいよ真ちゃん。




私にとっても真ちゃんは大切な人。




今は真ちゃんが、私を大切な人と思ってくれるだけでいい。