大丈夫だと答えたのはいいけど、歌えるだろうか?




このまま時間が過ぎれば歌わなくて済むよね。




東上先生と中田さんが歌っている。




東上先生歌上手いな。




目を閉じて東上先生の甘い声を聞いていた。




「おい、寝てるのか?」




私寝てたの?




肩を揺すられ目を覚ますと、東上先生の顔があった。



嘘、何で私寝ちゃったんだろ。




「飛鳥、バツゲームだ俺と一緒に歌うぞ!」




ちょっと待って、心の準備が出来てない。




東上先生に腕を引っ張られ、前にでるとみんなが一斉に見る。




これじゃ緊張して歌えない。




東上先生が私の肩を抱き、【飛鳥大丈夫だから】と囁いた。




東上先生にそう言われると大丈夫だと思えた。