「未來30分だけ時間やるから、真ちゃんと話して来なさい。」





ありがとう父さん。





私たちは公園へ向かった。




「飛鳥じゃなくて未來、おまえ明日引っ越すなんて何で嘘つくんだよ。」





ごめんね、真ちゃん。





「真ちゃんの顔見たら泣いちゃうから、嫌だったんだ。」





「未來はもう泣いてるぞ。」




「真ちゃんは私を泣かせる名人なんだから。」





「ごめん未來。」





「謝らないで!」





「お願いだから謝らないないで、よけいに惨めになるから、笑ってサヨラナしない。」





それは無理だからと、真ちゃんの瞳から涙が溢れた。