学校よりお店で働く方が楽しい。





お店のお客さんには、高広さんの彼女だと思われてる。





高広さんに彼女はいない。




高広さんが亜衣さんについた優しい嘘。





「未來ちゃんその髪型いいね、おばさんもやって貰おうかしら。」





高広さんは豪快に笑い、「これは未來モデルだから無理だよ。未來だけの為に考えたものだからね。」





「未來ちゃん、高広君に愛されてるね。」





高広さんと顔を見合わせて笑った。





もう二人で否定する気にならなくて、いつも苦笑いするしかない。





「未來今のうちに昼ご飯食べるぞ。」





今日は私が作って来た、お弁当を二人で食べた。





「未來来週東京へ行くけど、一緒に行くか?」





一緒に行っていいの?





「今度のショウには未來をモデルにするつもりだから。」





ゲホっ、ご飯を喉に詰まらせた。