この日は午後の授業をどうやって過ごしたのか、覚えていない。





今日は部活がある日だったが、真ちゃんの顔を見るのは辛くてそのまま帰宅した。





非番の父さんがいて、髪の事は散々文句を言われた。




今まで父さんが言う事は、逆らわずに聞いて来た。





たけど私は初めて父さんに逆らった。





「マジでウザい、私は父さんの人形なんかじゃない!」





そのまま家を飛び出した。




行くあてもないのに、ブラブラと歩き続けた。





そして行き着いた所は、高広さんの美容室だった。





自分でも分からない。





どうしてここに足がむいたのか?