収穫祭は大盛況のうちに終わった。





町中の人が高校に集まり、まるでお祭り騒ぎのようだった。





私はリヤカーを引き、学校へ来れないお年寄りの家を回った。





くたくたに疲れたけど、自分たちで育てた野菜や花を買って貰えるのは本当に嬉しい。





せっかくカットした髪も、帽子を被るのに邪魔で、一つに結んだ。





真ちゃんには未來はそのままでいい、背伸びして女ぽくする必要はない。と言われた。





私を子供扱いする真ちゃんが面白くない。





私は真ちゃんの為に綺麗になりたいんだよ。





「飛鳥初めての収穫祭どうだった?」





「超楽しかったよ。もう土とかも触れるし、牛も大丈夫なんだから。」





「そうか良かったな。」





真ちゃんが私の頭をなぜた。





真ちゃんはいつまでも私を子供扱いするんだね。