早起きをして真ちゃんのお弁当も作った。




渡せるのか分からないのに、真ちゃんの事思いながら作るのが嬉しい。




顔がにやける。




「うまそ、俺の弁当だろサンキュ。」




「違うこれは、「東上先生に持ってくつもり?あいつは受け取らないと思うけど。」




そんな事分かってるけど、夢みてもいいでしょ。




「まぁ好きにしてみれば、俺は未來が傷つくのを見たくないだけだから。」




智らしくない言葉。




「東上には婚約者がいる、しかも東上は担任、未來が幸せになるはずがない。」



智が私の頭を軽く叩いた。



「俺なら未來を泣かせたりしないから。」




智の言葉が胸にしみた。



私は叶わない恋をしてるんだと、改めて思った。




お弁当を見つめながら、バカみたい私って後先考えずに行動しちゃうんだよね。