『世界の遊馬の時期後継者の妻になるってことがどういうことか分かってんだろうな?』
沙羅は涙を拭うと
「もちろん!」
と、笑顔で答えた。
本当に分かってるのか
若干、心配だ。
『今度、家出なんてしたら絶対許さねぇーからな』
「分かってるよ」
そう言ったあと急に沙羅自ら俺に抱きついてきた。
驚いた。
でもそれ以上に嬉しかった。
そのとき、割れんばかりの拍手が俺たちを包み込んだ。
どうやら野次馬精神旺盛なヤツらが日本語も分からないくせにずっと、見ていたらしい。
でも、悪くない。
これだけの人数の人に祝福されるというのも。
沙羅が顔を上げる。
そうすると目が合って。
自然と目を閉じる沙羅。
2人の距離が縮まる。
見とけよ、野次馬たち。
今から最高に熱い、キスを見せつけてやる。
『ヒューっ!!』
そんな歓声を背中にうけながら、
俺たちは初めて
正式な婚約者として
熱い、
熱い、
熱い口づけを交わした―…
【END】
→あとがき


