偽装婚約~秘密の関係~





次の日



『晴弥様…今日は学校お休みしたほうがよろしいかと』


『ああ…だいたいこの状態で行けるワケねーだろ』


『失礼しました。

すぐに氷枕をとってきますので』


瑞季はそう言って部屋を出て行く。


只今俺、ダウン中。

朝目が開いた瞬間、体があまりにもダルくて。


起き上るのですら、辛い。

そして体温を測ってみたところ、38度もあった。


咳が出る、とか

腹が痛い、とかそういうのがあるワケじゃないから、恐らく、風邪ではないんだろう。


じゃあ原因はなんだ、って考えたら1つしか、思い当らなかった。

これが巷で言う『知恵熱』ってヤツなんだろう。


知恵熱なんて存在しないと思ってた。

考え過ぎて熱が出る、なんて話アリエナイ、そう思っていたのに。


『晴弥様、お医者様をお呼びしましょうか』


『いや、いい』


『ですが…』


『大丈夫だ。寝てればそのうち、治る』


なんせこれは知恵熱なんだから。

医者が見たって治るはずがない。


だったら寝てるほうがマシだっつーの。