『叫び声が聞こえたから
何かと思って来てみたら・・・・
お前俺が来なかったら
どうなってたか分かってんのか!??』



びくっ



いきなり大声で怒られた
ことに対し、私は背中を
縮める。



『あ・・・悪い。
お前が悪いんじゃ、
ないんだもんな。』



また泣きそうになって
いた私の頭を優しく
撫でた。



『お前いつも
こんなことされてんのか?』




「・・・今日みたいのは
始めてです・・。
いつもは怒鳴られたりとか・・何か隠されたりとか・・」



先輩はそれを
辛そうな顔で聞いていた。


『そうか・・・
辛かったな・・』



先輩はよしよしと
私の背中を撫でた。



私はまた涙が
溢れ出た。



優しくされたのが
久しぶりで、


助けてくれたのか
嬉しくて、


辛かったな、なんて
今までの私を否定せず
認めてくれて、





私はこの時から
あなたのことが
大好きです、



先輩。





_