『おい、待てよ!』
逃げようとした
私の腕を掴み男子生徒は
私が動けないよう
押さえつけた。
「いやっ!!!」
大声で叫ぶ。
すぐさま口を
塞がれた。
頬に大粒の涙が伝う。
『やべえなおい・・』
『じゃ、後は好きに
やっちゃっていいから。』
女子のグループたちが
体育館倉庫から出ていく。
中に残されたのは
私と男子生徒3人。
『室井さんやばいね
ばか可愛い・・』
何を言われてるのかも
分からなかった。
ただとめどなく涙が
溢れた。
『泣いてるとか逆に
そそるんだけど〜』
笑いながらそう
言った。
_

