その人は男性で、純花より10歳以上年上だと思う。 ・彼は本屋に来るときは、いつもスーツのためおそらく仕事帰りだと思う。 ・頻繁に難しそうなビジネス書を読んでいる。 ・新刊コーナーは、必ずチェックする。 彼について予測を含め純花が知っていることは、これだけ。 名前も年齢もどんな仕事をしている人なのかも知らない。 それでも良いと思っている。 恋というよりも憧れに近いものだった。