「そう言えば、今日は本屋には行かないの?」 和希は、ふと純花に尋ねた。 「行くよ。 和希ちゃんはどうする?」 「行かないよ。 目的は達成できたし、私は帰るよ。」 和希の顔は笑っている。 純花の大切な時間の邪魔をできる訳がない。 その後、とりとめのない話をしながら、自宅の方向へと足を向ける。 和希は自宅へ帰り、純花は本屋に向かった。