「や、やだっ」 初めて身の危険を感じたあたしは手足をじたばたさせたけど、組み敷かれ、自由が利かなくなった。 大声を出しても、陽の家には今誰もいない。 「…つばさに、やってもらえばいいじゃん。」 涙をこらえて言うと、陽は 「痛いのは、いやだ。」 と言った。 あたしが痛いのは、かまわないってわけ…? とうとう涙をこぼしたあたしに、陽は「ごめん」と呟いた。