「2人って、ゲイだったの?」 とても驚いたけど、幼なじみのあたしが軽蔑したら、2人は誰に歓迎されるんだろうと思って、努めて冷静に聞いた。 「ゲイっていうか…こいつのことが1番大事なだけ。」 クサい台詞を平気で言う翼に少し顔をしかめると、陽も同じような顔をして下を向いていた。 「翼、恋人がドン引きしてるよ。」 「はぁ?何でよ、陽ちゃ~ん!」 一方的に陽にじゃれる翼を見て、この時はまだ笑ってられた。 …そう、この時までは。