DAY DREAM

「だから、考えたんだよ。どうすればいいかって。お互い、お前をとられたくはなかったけど、お前がほかの男を選ぶのはもっと嫌だ。…それで、こうなったんだ。」



　ようやく、翼の言ってることがわかった。



　つまり、翼も陽もただの独占欲のかたまりだったってわけだ。



　なんだか、急にバカらしくなってしまって。

「…初めから、そういえばよかったんじゃない。２人とも。」


　

　陽と翼があたしの顔を見ておどろいている。


　それもそうだ、あたしは今どこも見てないのだから。