「長州じゃない」 私はため息をついた。 私の身分は誰にも言えない。 絶対に。 「私は京へ兄を探しにやって来た。 決して怪しい者でない」 「ほう…って誰も認めねぇ!」 -なんなんですか、 この人… 「私は沖田総司です☆ あ、よかったら名前教えてください」 「まだ話は終わってねぇ」 「……名はねぇよ」 「「……は?」」 「私に名はない」