急いで駆け上がり、 1つ1つ襖を開ける。 扉の間に 手が見える。 「沖田さん!!」 そこには血だらけの沖田さんが倒れていた。 「っ………」 こんな…… 「柚子ちゃん…か…っ よかった…」 私は駆け寄り、ささえる。 すると、 一斉に静まり返った。 窓の外を見ると、 会津・桑名藩の応援が来ていた。 「うそ…どうして今頃!?」 応援に土方が立っている。 「そうか… 土方さんが守ってるんだね…」 沖田さんはにこりと微笑み、 静かに気を失った。 「お、沖田さん!! 起きて……!」