果てない恋色空






―――――
――――


柚子側






中に入るとかなりの熱気が
押しかかってきた。


「―ぐわっ……」

――カン…

「とりやあ!」

「うっ…………」





「どうしよう…」


あたりを見回していると、

新八が目に入った。


手から、血が―――…




「新八…オマエ……!」



「おぉ…柚子…!
ぐわっ…
危ないから近づくな!」



「ああ…!

キャッ…」


目の前の奴が
刀を振り上げた。




―――グサッ…





「雪野…!」


「柚子。
どうやら沖田さんが上で倒れてるらしい。

行ってくれ」



「…わ、わかった!」