同時に傷口がズキズキと痛む。 光は一瞬にして消え、 何事もなかったような静寂感に包まれた。 「今のはなんだ…」 雪野は 目をさすりながら言った。 「!!」 驚くことに 傷口が。 塞がっていた。 「雪野――――」 「うん?」 「―――――どうしよう… 傷口が塞がった。 布を巻く必要もない」 私は立ち上がった。 「本気かよ………っ」 雪野は私の足を触った。 「痛くない?」