果てない恋色空




隊士たちがざわつく。



「池田屋だったか……っ…」



土方が舌打ちをする。



「急いでください!」



私がそう言うと、

一行は四国屋を離れた。






私の膝からは

大量の血が出ていた。




「いった………



でも――雪野。


任務を果たしたよ」




真っ黒な空に

そう言った。