「待ってください! 山南さんは…これからどうするつもりなんですか」 山南さんは こちらを見ることはなかった。 「新撰組の掟では…… 脱走したら、死罪…ですよ」 「承知のうえです …私の代わりはたくさんいますから」 そう言って 行ってしまった。 「………………」 何も言えず、立ち尽くす。 ―――ねえ… 死ぬってことはないよね…?