果てない恋色空



あくまでも

江戸から来たわけじゃない。




「兄も探さなきゃなんだよね。

何か手がかりは?」


沖田さんは私に言った。



「……まだ何も…」




「そっか…


早く見つかるといいね」






不意に
沖田さんが


私の頭を優しく撫でた。






「――――はい」