―削除しますか ――はい 画面に出た文字を確認した後、携帯を枕の横に置き再びベットに吸い込まれるように仰向けになった。 今だ聞こえる、二つの声に耳を傾ける。 『僕は、グラビアのまやちゃんがタイプなんだって』 少し低い声の持ち主が、切羽詰まれるように保健医に説明してる。 (グラビアで、まやちゃんか) ふーん、と感心しながらやっぱり男は巨乳好きかと少しヤキモキした。 あいにく、俺にはまやちゃん程のGカップもない。