そんな心配をしていたら、校舎からチャイムの音が聞こえた。 「あ、俺一時間目体育だ・・・」 ゼロがいまだ青白い顔で、ぼそりと呟いた。 「着替えなきゃじゃん!」 よっこがバシッと、ゼロの右肩を叩きながら「早く行きなさい」と促した。 「うーん、そうだね」 叩かれた右肩を、摩りながらゼロは僕を見ながら 「お大事に」 と一言いい、左手をあげて少し駆け足で去って行ってしまった。