「リンジー!!ゼロー?」 階段を登り終わり、改札を抜けたところで後ろからよっこに声をかけられた。 ゼロと、二人同時で振り返る。 「よっこー!」 (ナイスタイミング) 心の中で、ガッツポーズを決めた。 「おはよう」 ゼロはそれを言うと、僕たちから離れて早歩きで前を行く。 (えぇ、待って) 僕とゼロの共通人物、よっこが登場して、お互いの気まずさを少しずつよっこを通して、解消しながら登校しようと思っていたのに、ゼロはどんどん前に行ってしまう。