女装男子!


その言葉が脳に伝達され、脳から体へ命令がくだされ、さっきの硬直状態が嘘のように体が動くようになった。


「お、降ります!」


柔道部の挨拶ぐらいのでかい声が、車両内で出てしまい、座っていた人たち全員が僕を見ていた。


「あっ、すいません・・・」


小声で謝り、先に降りているゼロを追うように僕も電車から降りた。