パチ、とゼロが目を開け立ち上がる。 僕は、再び魔法にかけられ、硬直状態になっていた。 (降りなきゃいけないのに、体が動かない!) 足を一歩、前へと出したゼロがぐるっと肩を動かして僕を見た。 (?!!) そして、青白い顔色で真っ直ぐ僕の瞳を見ながら言った。 「あの・・・降りないの?」