ゼロの足元を見ると、部活中に皆が飲むポカリスエットが入ったペットボトル数本と、記録用紙が入っているカゴが置かれていた。 「あ、ありがとう!」 それを見て、お礼を言うとゼロは「別にいいよ」とぶっきらぼうにまた返してくれた。 (本当、ゼロはよく気が利くんだよね) 彼の、優しさに胸が暖かくなった。