それ以来、何かと彼女のことが気になる。 (俺も、あんな風にお洒落をして、同性と楽しく喋りたいな) どうしようも出来ない、小さな夢を忘れるように、思い切りサッカーボールを蹴りあげて、校舎を見上げた。 (あっ、) 憧れる彼女と、目があった。