「なんか凄かったけど、大丈夫?」 心配そうに、俺に話しかける保健医は体温計を渡しながらまじまじとこちらを見てきた。 「だ、大丈夫」 隼人に連れられて走ったおかげで、少し早い呼吸のまま脇に体温計を挟んだ。 「ねぇ、さっきリンジーのこと言ってたけど?」 リンジーがどうしたの? 険しい顔をした保健医に顔を覗きこまれた。