ノックもせずに、保健室に入るのはいつものこと。 「みや姉〜?」 そう呼ぶとカップを片手に持ったみや姉(保健医)が奥から出てきた。 「リンジー! 学校では先生でしょ?」 眉間にしわを少し寄せて、少し強い口調で言うみや姉に「ごめんごめん」と言いながら、みや姉の定位置のデスクに腰をかける。