バスは前の方はもう埋まっていて・・・後ろの方しか空いてなかった。
『優理花バス酔いしやすい?』
蓮がそう優しく聞いてくれた。
『平気だよ!!蓮は?』
『俺も平気な方。』
そう言って蓮はクシャッと笑った。
何でそこで笑うかが分かんなかったけど・・・蓮の笑顔にまた、心臓が鳴った。
蓮・・・できるなら今すぐ伝えたい。
大好きです。
私は周りの友達とお喋りに花を咲かせていた。
帆波は前らへんに伊吹と一緒に座ってる。何だかんだ言って2人も一緒に座ってんじゃん。
というツッコミは心に秘めておこう。(笑)
私がふと隣を見ると蓮が可愛い表情で眠っていた。
キュン
また胸が鳴った。
蓮の寝顔・・・・・・犬みた〜い!!笑
私はソッと蓮の髪の毛に触れて、
『おやすみ、蓮。』
と言って静かに上着をかけてあげた。
私の記憶はそこで途切れた。
『いっ・・・ぉい、おい!!』
私はそんな声で目を覚ました。
『あれっ。蓮じゃん。』
まだ寝たりない私はそんなとぼけたことを口にした。
『おはようございます。』
ちょっと怒ったような素振りを見せる蓮。そんな姿さえにもドキドキする私は重症か?
