「じゃあ、莉那ちゃん、和紗ちゃん、コレ俺のメアドな」

「連絡くれたら、いつでも飛んでくゼ」と、また変なポーズを決め出す恭。

「さっきから気になっててんけどさ。
恭くんは木野くんとどういう繋がり?」

「和紗ちゃん、和紗ちゃん。まず、俺のボケにつっこんで?
1人で馬鹿みたいやん」

「大丈夫。正真正銘の馬鹿やから」

ひど、と恭は頬を膨らませた。
どうやら、こちらも良いコンビのようだ。

「ほんで、木野くんの話は?」

「あー、はいはい。
あいつ中学ん時の俺の後輩やねん」

つまり恭は莉那達と同じ二年らしい。

「あんなん、どーでもえぇわ」

木野の話題になると不機嫌になる莉那。

「あは、えらい嫌われ様やな」

恭がケラケラと笑う。