大星がうちのマンションに来た時、


たまたま姉ちゃんが家にいて、

二人で話しが盛り上がって、


姉ちゃんが家の事を暴露しやがった。






だから大星だけが家の事を知っている。




「言ってね−よ。


てか、香澄ちゃんにも言わね−の?」


大星は呆れたように言った。




「俺、継ぐ気ね−から。

だから言う必要ないだろ」






関係ね−し。

嫌なんだよ…言いなりになるのが。








はぁ………とため息をついたら、


目の前が真っ暗になった。



「だあ〜れだ!」




俺の両目を誰かが後ろから手で隠した。





知るか…そんなの…




「誰だかしんないけど、


やめてくんないかな」




ちょっとイラッとして言った。




そしたら目の前に、なんとなく見た事のあるケバい女が顔を出した。




「優衣(ゆい)でした〜」





優衣?



誰だっけ???