【完】UNBALANCE/チャラ男とお嬢




しばらく布団に入っていた。




なかなか寝付けない。




ていうか…寒い。。。




寒過ぎる。。。




布団が薄いよ…



寒くて眠れない。











ダメだ。寒い。


布団をもう一枚出してもらおう。






お腹を押さえて、暗い廊下を歩いて湊太くんの部屋を探した。








襖から明かりが漏れている部屋があった。






「湊太くん」




廊下から声をかけると、びっくりしたように湊太くんは襖を開けた。




「どした?」






「寒くて眠れない…布団もう一枚欲しい」





湊太くんはふっと笑って私の頭を撫でた。






「ちょっと待ってな」




そう言って湊太くんは廊下を歩いて行ってしまった。




そしたらすぐにさっき私がかけていた布団を持ってきた。



「おいで」





湊太くんは、自分の布団に寝るように勧めた。



湊太くんの掛け布団は更に薄かった。




私はまたお腹を押さえて、湊太くんの布団に入った。


そして、布団をかけてくれた。





「2枚で大丈夫か?



今夜はちょっと冷えるな…」





だいぶ温かくなった。