【完】UNBALANCE/チャラ男とお嬢





湊太くんはちょっと目をそらした。





「それに、



私の住むような場所じゃないって…


言っておきますけど、


私、ずっと貧乏生活していたし。


少ないお金でやり繰りするのも、

安くご飯を作るのも、



ボロ家に住むのも、慣れっこなんですけど!



お金に苦労したことのない湊太くんよりも


ず−っとここに住む事に適した人間だと思いますけど!!



豚汁作るのだって…


私のほうが安く早く作れる自信あるし!」







言い切った




言い切ってやった






湊太くんは口をあんぐりしていた。





「そ…そうですね」




「そうよ!何言っちゃってんのよ!!




もう…私、ここに住む!!



湊太くんがダメって言っても、住む!!決めた!!」





私はなんだか吹っ切れて

お腹がすいてきて、




やっとご飯を食べ出した。