「こっちこそ、ここまでピアノ頑張れたの
湊太くんのおかげだよ、
ありがとう。
これを…伝えたかった」
そっか…と湊太くんは笑った。
「あ…最終の船…何時?
私…今日中には帰るから」
湊太くんは車を止めた。
「はあ?もう最終には間に合わね−けど?
ここうち。入れよ」
…………考えて…なかった。。。
「おじゃまします。。」
小さな古い平屋。
思ったより…綺麗にしてる。
この部屋の雰囲気…うちに似てるな…
広い縁側。
味のある和室。
縁側に腰掛けて、
外を見ていた。
緑がいっぱいで、少し紅葉が始まっていた。
「こんにちは!」
「こんにちは……」
あ…花実ちゃんと
お母さん…かな?
二人が小さな庭に入ってきて
一緒に縁側に座った。



