「私の夢は……先生のお嫁さんになる事!」
ちかは進路相談で神谷に告げた

「…」

「ダメ?…ですか?だって先生、夢は叶えるものだ!って言ったじゃん!」



神谷は穢れを知らないその純粋な瞳を見つめると、少し笑って
「残念だけど…それは叶わぬ夢だよ…」
と少しうつ向いて答えた

夕暮れの紅い陽が教室の二人を優しく染めていた…