神様の暇潰し? 〜 The love story of mask human 〜



 悠貴が行ってしまった後、陽奈はため息をついてヘナヘナと座り込んでしまった。慣れないことからの緊張や疲れによるものだろう。
 俺は陽奈の元に駆け寄って陽奈を見上げた。




「大丈夫……ちょっぴり疲れちゃっただけだから……」



 そう言って、陽奈は力無く笑う。そして続けた。




「今の子ね、私の弟の悠貴。ものスッゴい姉不幸者だよ!」



「そ、そうなんだ〜……」



 悠貴がどれだけ陽奈を慕っているか、彼女は知らないようだ。つくづく悠貴も損な性格の持ち主である。本当はお姉ちゃん大好きっ子なのに。




「それで契約が終わったら次は何をするの?」



――参ったな〜……この後知らんぜ……。



 ゼウスに言われた通り契約を済ませた俺と陽奈。俺は契約後に何をするのか全く知らないのだ。




「黒瞬さん?」



「次は俺が所属する属性と戦闘タイプを選んでもらう」
――なんじゃそりゃ!?



 ゼウスの導きで自分の口から勝手に出てきた言葉に思わずツッコンでしまった。しかし俺の口はさらに続けた。




「浄化戦はカードを使って戦うんだ。これは陽奈の夢にも出てきたよね。使い方は後で教えるよ。それで、このカードには『火』『水』『雷』『土』『光』『闇』『他』の属性があるんだ。陽奈にはその中の一つを選んでもらう」



「う〜ん……選ぶ基準って何かないの?」



 陽奈は腕を組んで俺の問いを考える。俺は次の自分の言葉を待った。




「『火』は攻撃に優れる。
 『水』は妨害に優れる。
 『雷』は素早さに優れる。
 『土』は防御に優れる。
 『光』は回復に優れる。
 『闇』は相手を状態異常にしたり、自分に強化魔法をかけるのに優れる
 『他』は全ての中間を司る」



 黙々と語る俺を抱っこした陽奈は、小さく唸りながら考えている。




「迷うよぉ〜……」