ピピピピ──

頭上で鳴り響く目覚ましに
手を伸ばす前に静まった部屋。
再び浅い眠りに浸ろうとした瞬間…


「お~き~てっ!」

ドンッ…と身体に負担が掛かった。

その衝撃で薄っすら目を開くと
数センチ先にその正体はあった。


「おはよ♪海蒔」

「朝からキスすっぞ」

「…っ//」

まだ働いていないだろう
俺の脳みそはそんな言葉を命令した。


真っ赤になってる彼女の顔が
すげぇ可愛くて…
もっと言ってやろうか
そんなことを考えてしまう。