「大人に近づけたかな、私」 「ああ。でも、まだまだだな」 笑いながら私の頭をなでる、貴方の右手。 その手がだんだん、下にいく。 「もっと、大人になってみようか」 貴方となら、私は大人になれる気がするの。 今日、今だけ、素直になってみるよ。 苦手だけど・・・。 でも、そうしないと、貴方は“大人”を教えてくれないじゃない。