ドアを開けてみたけど、

いつもと変わらない図書室の

風景。

誰もいない静かな教室。






「あれ??おじゃまします。

・・・・・・美加、誰もいない。」




「そうだね、いつもと変わんないね」




「うん。

だけど、運命じゃないわけじゃないと思う。」





「だよね、・・・・

だってどうせ、また図書館で会う約束

してるもんね。」




「そうだよ!!


・・・・・・・・・それと

あたしから連れ出しておいて

何かゴメン。」




「いいんだよ、那保。」







「アリガト。美加。

何て美加はこんなに優しいの~♪」




那保があたしに抱きついて

きた。




「ちょっ・ちょっと那保。


苦しいwwww」




「あっゴメン♪

強くしすぎちゃった♪」



「プっ。・・・・


ハハハハ!!」




「美加が笑うからあたしも

笑お♪

アハハハハハ♪」







あたしは那保と笑いで

悲しさを散らした。

彼がこの学校にいるなんて

思ってない。

けど、心の奥底では

近くにいる気がした。