俺は急いで階段を下りて、ドアを開けようとした。




すると



俺の前には圭汰がいた。



ガチャ



ドアが開いた。



そこには、俺が小さい頃から好きな佐希がいた。




笑顔で圭汰と喋っている。



圭汰、顔が赤いぞー


そう、圭汰も佐希の事が好きだ。




「はい。これ、ずっと返せなくてごめんね。」


笑顔で佐希は言う。



「全然いいよ。それより、家上がっていきなよ。佐希が好きな歌手の新しいCD買ったんだ。聞いてかない?それか貸すよ。」



おいおいマジかよ。




ナイスだ圭汰!




「けど…お母さんに早く帰ってこいって言われてるからなぁ。そう朝も怒られたばっかなの!聞いてくれる私の話?」


とずっと話しているから俺は自分の部屋に戻った。




「やっぱり佐希が好きなのは圭汰なのかな?」

俺は昔3人で撮った写真を見ながら、ボソッと言った。