デアルクス~生き抜いて~

どうでも良いことを話しているうちに、二人も邪悪な気配に気がついた。

「ヤバくない?」

アルティはそういうものの、とくに焦るわけでもない。

ティアはさっそく目をつむり、耳を澄ませた。

「耳で感じれるほど近くはない。でも、肌で感じるこの感覚。どれほどのものなの……?」