NOTITLE

「え、?」

私には何が何だかわからなかった。


「お前が、好きだ。」



先輩はきつく抱きしめてきた。



突然の事に頭が混乱してしまっていた。

―彼が見てるから、離れなきゃ…。



「ちょっ、先輩。やめてください!」

上司は私を離そうとはしない。



私は、必死でもがいた。
しかし、男の人の力に勝てるはずはない。


「いやっ、はなして!」


「なんでだ!!」


「ヤダッ、離して!やめて!」


―彼が私の場所まで走ってくる。


「はなして!」


「気持ち悪いから、やめて!」



―彼がここへ来た。