おれが君を好きな理由(短編)

ゆっくりと教室のドワがあいた。


はいってくるのは


見覚えのある顔



でもどこか雰囲気がちがった。



黒くてキレイな髪が


すこしあかるめの茶色にかわっていて

文化祭のときより


丁寧に無造作にセットされている髪



きれいに着崩されている制服


すこし大きめの背に




ととのいすぎている顔



全部が全部どこかでみたことのあるもの。



でもなぜだか



理解できなくて


ただ唖然とする。