おれが君を好きな理由(短編)

みんなが友達と帰るなか
わたしは一人で

歩く。


もうなれたはずなのに
悲しい。


友達がほしいとおもっちゃ
いけないのかな?



「ねぇ。」




「え?」



ふりむくと
ふたりの女の子がいた



初めて声をかけてもらえてうれしくて

「なに?」



答えた。



「久保さんさ、一緒に文化祭いかない?」




え?



「いやさ、用事あるんだったらいいんだけど」



「そんな、全然大丈夫だよ」