窪んだ目元に、すっかり華奢になった体… ただ近藤さんの為に、立ち塞がる敵を切り倒してきた あの頃の総司の面影が、微塵も感じられない。 (どうして総司なんだ…畜生…) 胸中で、やり切れない思いだけが虚しく駆け回る。 「土方さん、私がさっき考えてた事…何だと思いますか?」 そんな土方の胸の内に気付いたのだろうか 沖田は、優しく土方に微笑み 問い掛けた。