久々に感じた殺気に

( 斬りたい… )


という衝動に刈られた。


枕元に置いてある刀に手を伸ばし、それを掴み取ると


鉛の様に重い体を持ち上げる。



縁側から、裸足で庭に下りると


最も自身が得意とする技…【三段突き】の構えをとる。




すーっ、と猫に近寄ると、


えぃっと気合いを入れて突きを見舞う。


すれすれの所で、猫はそれを避ける様に逃げて行った。